お詫びです。

  突然なのですが、なかよしを辞めることになってしまいました。
  復帰第一作として作品を描いた時、3、4時間の睡眠と必要最低限の家事以外の時間を
  全てつぎ込んでも、下絵からまるまる一ヵ月半かかりました。
  保育園から帰ってきた3歳の娘に一人で夕食を食べさせ、夜もママと寝たいと泣くのを毎晩
  なだめすかして部屋にこもり描き続けても、最後の最後まで全く間に合う気がしませんでした。

  今回締切までの実質作業時間が一ヶ月を切ってしまいどう逆算しても間に合わないため、
  一回お休みさせてもらえないかとお願いしたところ当然不可能だと言われました。
  シリーズ物として始めたのだから当たり前の話なのですが、長年お世話になっていることと
  増刊誌ということから、最初は多少マイペースでやらせていただけるのではという甘えがありました。

  原稿を落とすことを考えるとこの残り時間で手をつける気にはなれず、休めないなら辞めるしかない
  という結論になってしまいました。要するにまだまだ復帰できる状態ではなかったということで、
  本当に認識が甘かったと思います。どんなに時間がなかろうが子供が泣こうが描きあげるのが
  プロだろうと言われると全くその通りで、大変恥ずかしく思います。

  正直に言ってしまうと、担当さんに対しても、復帰前からあれほど時間が必要だと言ってあったのに
  どうしてそんな時期になるまで締切を教えてくれなかったのかと逆恨みする気持ちもあります。
  でもやはり、自分から締切を確認することもなくプロットでもたついていたのは私なので何も言えませんでした。

  そんな感じで今は色んな後悔が頭を渦巻いておりますが、まだなかよしの漫画家であるかのような
  誤解を受けそうなこのHPも今月いっぱいで閉鎖することに致しました。
  「山田さん」の単行本が出ることもなくなってしまい、楽しみですと言って下さった方々、
  復帰に際し祝福と激励のメールを下さった方々には本当にお詫びのしようもありません。

  最後に、こんなことを言えた義理ではありませんが、どうぞ皆様お元気でお過ごし下さい。
  本当に、本当に、申し訳ありませんでした。